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アルデチュール



 私がこの極寒の荒野に送られたのは、この土地固有のあらゆる猫の目録を作り研究をするためだが、今までのところ順調に進んでいる。数か月間不思議に思っていたが、基本的に同じ種族にしか遭遇しなかった。

 移動中、一族から追放されスカイリムに居を構えたカジートたちに会った。居場所を言いふらされるかもしれないという恐怖からか、彼らはまったく助けにならなかった。ここにいる数少ないカジートが、冷たくて歓迎してくれないとしても、驚きはない。

 サーベルキャットは基本的に巨大な猫で、発達した2本の鋭く危険な前歯を持っている。

 普通のサーベルキャットは草深い場所に紛れ込むために赤茶色の毛をしているが、彼らがコソコソ動いたり岩の上で眠るのを見ると、あの毛がカモフラージュのためにあるとは思えない。

 サーベルキャットの主な攻撃方法は噛みつきだが、一時的に後ろ足で立って前足の爪を使うこともできる。餌に襲いかかる時は特に強力だ。

 雪の中に住むサーベルキャットはまだらの白い毛皮を持ち、平野にいる同種よりも忍び寄ることに使われているのではないかと思われる。

 噂では、サーベルキャットの歯は大酒飲みのスタミナを回復する薬として役立ったり、一時的に金属工芸に鋭い眼を持てるようになる薬にもなると言われている。

 技術のある狩人は普段獲物の毛皮や歯を回収するが、肉に味はなく食用には適さないと言う。