佐官のガイド
帝国軍将校用
ようこそ、帝国の忠実な将校よ。このガイドは諸君と諸君らの部下にスカイリムの地理をより理解してもらうために用意されたものである。長期に渡ってスカイリムで仕事をするにあたり、この情報は必ず役立つはずだ。
スカイリムは9つの要塞に分かれている。大まかに言うと、要塞とはシロディールの郡と似たようなもので、広大なエリアのことである。それぞれの要塞は各首都に宮廷を構える首長によって統治されている。
このうち4つの要塞は小さく、もまばらである。そのため首都といっても普通の街とあまり大差はない。スカイリムの主要都市5つは、大きい要塞の首都として機能している。
以下はそれぞれの要塞の詳細である。
イーストマーチ
スカイリムの東側に位置し、モロウウィンドと国境で接している。ウルフリック・ストームクローク首長は古代都市ウィンドヘルムから統治していて、彼と彼の信望者は最も脅威になると考えて間違いないだろう。
この大陸でストームクロークは最も強く、そして最も結束力がある。そのため、気安くイーストマーチを歩き回らない方がいい。帝国軍の兵士はあまり歓迎されないだろう。
ハーフィンヌガル
スカイリムの上級王がいる場所、そしてハーフィンヌガル要塞の首都でもあるソリチュードは、常に両手を広げて帝国を歓迎している。この土地を流れる川のおかげで貿易も盛んで、ここにいる人々はスカイリムの他のどこより手厚くもてなしてくれる。
軍事行動を進めていく際、ソリチュードへの確実な補給路の確保を維持する事を忘れないように。帝国はドール城内に十分な補給路を確保しており、そこからテュリウス将軍がスカイリム中の部隊に命令を下している。
ハイヤルマーチ
この要塞は農場が点在する風の強い凍土帯と、臭いのきつい巨大な塩の沼地に二分されている。要塞の首都モーサル以外、ここに興味深い物はほとんどない。
イドグロッド・レイブンクローン首長は、これまでは帝国にかなり協力的だが、窮地に追いつめられると自分の利益を優先する危険もある。
帝国にとってこの要塞の戦略的価値はごく僅かだが、ソリチュードのストームクロークを包囲攻撃するには理想的な足場となるため、何としても敵に奪われたくない。
ペイル
ペイルはたくさんの雪と氷に覆われた痩せた土地である。境界はスカイリムの中心から北の海岸までずっと続いている。ここ、首都のドーンスターはここ一帯で最も忙しい港である。
スカイリム沿岸の水路へ繋がる事から、ドーンスターは戦いに重要な役割を果たすだろう。もしストームクロークが川沿いからソリチュードを攻撃するとしたら、その近さゆえにこの港は格好の標的になるかも知れない。
リーチ
西側のスカイリム国境沿いに広がるリーチのほとんどは、急勾配で岩だらけの山だ。このような難しい土地柄、作物はほとんど育たないが、首都のマルカルスは難攻不落な岩の要塞で、戦いのどちら側についても防御には最高の場所である。
このスカイリムの危険な場所がリーチに存在する反乱分子、フォースウォーンの本拠地だという事に注意するように。彼らは土地勘があり、帝国軍を敵と見なし、何の前触れもなく攻撃してくる可能性がある。攻撃を仕掛けられたら情けをかけるのも、かけられるのも望んではいけない。
リフト
この要塞はスカイリムの南東の端にあり、西のリーチ同様、高い山脈が大半を占めている。ここの気候は北方にある要塞よりも温暖で、草木も多く見られる。結果として農業が成功している。
この要塞の首都、リフテンに関する警告を一言。盗賊ギルドの本拠地がここにあると言う噂には根拠がある。もっとも、最近では力が大きく減退している。
とはいうものの、部下たちが何らかの理由でこの町を訪れる場合には、財布に気をつけるよう伝えておくように。
ホワイトラン
すべての要塞の中心であるこの場所は、多くの農場と草が生い茂る広大な平野が特徴。ここには多くの道が通っていて、ホワイトランと遠くの要塞とを繋いでいる。
首都は要塞と同じ名前のホワイトランで、広い低木地の平野に囲まれた岩石の多い岬の上にある。スカイリムに存在する豊かな町のひとつであるホワイトランは、大抵の場合、帝国兵士に友好的である。
ウィンターホールド
スカイリムの北東先端に位置しており、寒く、常に吹雪いているこの要塞は全くもって住みにくい。ひょっとしたら、ウィンターホールド大学の魔術師は誰にも邪魔されないと見越して、ここを自分たちの本拠地に選んだのかも知れない。
ホワイトラン同様、ウィンターホールドの首都の名前は要塞と同じだが、その場所は”都市”という言葉に似つかわしくない。魔術師の大学付近に建てられた小さな村が首都なのである。
この氷漬けの荒地には他にもいくつか注目すべき集落が存在するものの、戦争に大きな影響を来たすような場所ではないと思われる。