ロルカーンは全ての定命者にとっての神、ニルンの霊魂である。しかし、これは全ての者が崇拝しているとか、知っているという意味ではない。エルフにとっては忌み嫌われる存在であり、創造は精神世界から彼らを切り離す行為だと考えられている。人間の多くには存在を告げる者として崇められている。定命者世界、ムンダスとも呼べるニルンの創造は、生きる者全てにとって精神的苦痛を生み出す源である。全ての魂は奥深くにおいて、自分たちが別の場所から来た存在であり、ニルンは次に進むための厳しくも重要なステップだと認識している。では次とは何か? 中には、元いた精神世界に戻りたいと望み、ロルカーンはその道を阻む邪悪なる者だと考える者もいる。彼らにとって、ニルンは監獄であり、抜け出すべき錯覚なのだ。また、ロルカーンは超越性を試す場としてこの世界を創ったという者もいる。その者達にとって、精神世界は既に監獄であり、真の脱出が可能な状態でもある。