黒き星

デイドラに関する魔法の功績


付呪師の達人、
メイリン・ヴァレン 著




 嘲笑ったり軽蔑する者もいたが、デイドラの遺物に関する実験という考えにおいて私は、無知な人や迷信深い者たちがあえて試すことすらしない場所で成功した。

 それは、黒き星である。デイドラの王アズラにおける再推察、究極の魂石の再構築といった偉業は、私にとって不滅の名声の器となるだろう。

 人間がオブリビオンの住人と同様に永久に生き永らえる最後の証拠である。

 アズラが私を愚弄するために与えた視覚と声。私を正気でないと言う者がいたが、真実は分かっていた。

 魔法自体の性質を高めることを追い求めて、神聖さを保てるものは何ひとつない。

 デイドラに、その卑しい姿を私の心の中に送らせよ。彼らは私に燃え盛る欲望と容赦のない罰を与え、すべての影響とすべての道徳を締め出した。


 私の信奉者と私は新たな場所を作った。ウィンターホールドの原始的な心をもつ人々の詮索好きな目がない場所だ。それがイリナルタ砦である。我々は亡命する前に小規模の実験をわずかに行ってきた。

 島を崩壊へ導くものもあったが、いくつかの魔法が遺跡をそのままに保っている。そしてイリナルタ湖の水面下は黒き星の最終過程にうってつけの場所となっている。