イボンヌ・ビエン
宗教会議の研究者 著




 この目録には現代の魔術師が唱えられると分かっている多種多様な武器付呪が入っている。偽りはなく、この一覧は完了している。新しい発見や新しい付呪が頻繁に明らかになっているため、これは最終的に時代遅れになる。今後調査を続ける者がいるなら必要に応じて修正してもらって構わない。


 斧や弓などの武器は多様な付呪を適用できる。最も一般的なのは炎、冷気、稲妻だ。単純だが、出血させた時に焼いたり凍らせたり、衝撃を与えるのに有効な付呪だ。


 それよりも若干一般的でないのは、マジカとスタミナを流出させる武器付呪である。これらはスタミナを奪う武器で敵を身体的に疲れさせるのと同様に、貯めていたウィザードの力を失わせ、魔法で疲労させる。元素の付呪と違って倒すことはできないが、武器自体は敵を倒せる。


 恐怖の付呪も同じくらい珍しい。生者用とアンデッド用に2種類ある。前者は生きている生物にのみ効果があり、アンデッドや生霊、ドワーフのオートマトンなど魔法のものには効かない。後者はドラウグル、スケルトン、吸血鬼、そして同類のものを消す。ドワーフの機械に有効な恐怖の付呪は知られていない。


 ありふれていながらも特に陰湿な付呪が、魂縛だ。これが血流に侵入すると相手の魂を縛る。魂縛された者はその後すぐに死に、魂は近くにある魂石に吸い取られる。この魔法は獣かモンスター相手に使わなければならない。人間やエルフへの使用は許されない。


 非常に珍しいのが吸収付呪だ。相手の体力、マジカ、スタミナを吸い出す3種類が確認されている。武器を通して相手から使用者へ盗んだエネルギーが移動する。これらは吸血鬼の付呪と呼ばれることもある。上で述べたように、マジカとスタミナの吸収は致死的なものではない。体力吸収は実際に生物から命を奪える。


 最も稀な付呪は追放と無力化だ。追放は召喚された精霊やウィザードが作ったアンデッドにだけ効果がある。追放は術者と生物の繋がりを絶つ。召喚された精霊は元来た場所からオブリビオンの次元へ戻る。アンデッドは解放される。重要なことだが、我の強いアンデッドに追放は効果がない。


 無力化は単純だが、強力だ。効果を受けた生物は短い時間硬直して動けなくなる。これは戦士の中で最も重宝されている。無力化した敵は楽に素早く倒せる。しかし、精霊やスケルトン、氷の生霊、ドワーフのオートマトンは無力化の影響を受けないと覚えておかなければならない。