生涯をかけて行ってきた調査をどのようにまとめるべきか?現在わかっていることは本当に少ない--ゴールドールの名に触れている書物をすべて消し去ろうとした、古代のしみったれた政治のことぐらいだ。

ドルガンスールで何が待ち受けているかはわからないが、知り得た情報を繋ぎ合わせると、物語の真実はこうだ。




第一紀が始まった頃、アークメイジのゴールドールは北の国の人々にあがめられていた。彼は知識も富も名誉も力もあり、イスグラモルの子孫達でさえも彼に助言を求めた。

その父の陰に隠れ、3人の息子は非情に、そして嫉妬心の強い人物に成長した。彼らは父親の力と名声を妬んでいたが、ついに長男のジリクがその力の源をついに発見した。それは彼が身につけて離さないアミュレット。彼らは寝入った隙をついて父親を始末し、アミュレットを3人で分けるという陰謀を企てた。そして実行に移した。

新しく手に入れた力に溺れ、兄弟は周囲の村を壊滅させていった。あまりの殺りくのひどさに、上級王自身が介入し、兄弟を屈服させるためにアークメイジ・ゲイルムンド率いる魔闘士の集団を送り込んだ。そして破壊的な戦いが終わると3人は戦地から逃げ出した。




末っ子のミクルルは、ソリチュードのふもとにある古代の墓地、フォルガンスールに身を隠した。彼は三日三晩戦い続けたが、最後には倒れ、その場所に葬られた。彼の墓地はアイボリーの爪で封印されている。

ゲイルムンドは、当時すでに半分埋もれていた荒涼たるサールザルの墓地まで、ジリクを追いかけた。熟練した魔術師10人がジリクの元素属性魔法の前に倒れたが、全員で攻撃するとジリクも太刀打ちできなかった。そして彼も最終的には倒れ、崩壊した街の中に封じられた。




最後に残ったシグディスは、スカイリムの最南端に追い込まれた。彼はゲイルムンド卿が名誉にかけて受けて立つことを知っており、決闘を申し込んだ。こうして二人の決闘は始まったが、互いに一歩も譲らず、共にイヴァルステッドの地に倒れた。上級王はゲイルムンドのために湖の上に墓を建てるよう命じた。その墓には今も彼の名前が刻まれており、共に封じられたシグディスは自分を殺した相手に永遠に監視されている。




ゴールドール自身は昔自分の塔が建っていた所からそう遠くないリーチウォーターロックと呼ばれる場所にある洞くつに埋葬された。それが済まされると、ハラルド王はゴールドールとその息子達の名前及び彼らの行為は全ての記録、物語から抹消するという政令を出した。守らない者は死刑に処すると脅すと、彼らに関する話が口に出されることはなくなり、大きな犠牲を払って封印したアミュレットを誰も取り戻そうとはしなかった。

そして実行に移された。しかし、歴史を経ても消えずにいた物も僅かながらにあった。それで十分だ。




それから4000年が過ぎたが、墓は封印されたままである。ゴールドール・アミュレットの一部も中に眠っている。しかし、この話を初めて聞いた時から、私はアミュレットの力を感じ、私を引き寄せようと呼んでいるのを感じている。それを取り戻し、復活させ、再びこの世に送り出すのはこの私だ。私が手に入れなければ。絶対に!