甥よ--お前が発つ前に直接会えず、申し訳なかった。この時期、サドリス・モーラから旅をするのが危険でなければ、近況を聞きに行くのだが。ウィンターホールドにはノルドの素晴らしい大学があるし、お前の能力が伸びることは確信している。知っているかもしれないが、私も同じ大学に在籍していた。その頃、私の召喚の腕前はちょっとしたものだった。お前に“精霊の鋳造器具”という、私がウィンターホールドにいた頃の研究課題に関するメモを送る。

 教授陣にはこのことを相談せず、代わりに仲間の生徒達にミッデンという場所について聞いてみるといい。そこで鋳造器具を見つけられるだろう。残念ながら多くのメモはスカイリムを旅している最中に消えたり、撒き散らしたりしてなくしてしまった。もしかするとお前が冒険の途中でこれらを偶然見つけることもあるかもしれないな。




 精霊の鋳造器具を誰が作ったか示す手掛かりは少なく、その潜んでいる力を完全に引き出す方法を示すものとなるとさらに少ない。私はやみくもに実験をすることで--その結果として眉毛を数本焦がしたが--その機能を理解することができた。

 鋳造器具の大部分は原油で作られた大きな演壇のようなもので、伝統的なデイドラのルーン文字がはっきりと描かれている。それに捧げ物を入れる箱と突き出たレバーが取り付けられている。さらに演壇には何やら大きな球体上の物体を入れるための巨大な装置がついている。残念ながら現在は見当たらないこの球状の物体が何であるか、もしくは鋳造にどういった役割を果たしていたのか特定することはできなかった。

 鋳造器具は捧げ物を入れる箱の中に特定のアイテムを置き、レバーを引くことで起動する。鋳造器具はアイテムを消費して演壇に何らかの魔法をかける。適切なアイテムが箱の中に置かれていれば、魔法は安心して予測できる--しかし多くの組み合わせは何も効果がないか、壊滅的な反応を起こす。一度、野生のヤギを魔法で作り上げたことがある! まあ、少なくともヤギの大部分だ。

 鋳造器具でむやみやたらに実験を行うのは危険だ。私が発見したレシピの記録したものを次のページから載せておく。

 最も単純にして、もしかしたら最も危険な不変のレシピは召喚された精霊のための物かもしれない。魔法がかけられた獣は最初に目にした物を攻撃する! これらのレシピを使わなければならない理由があるなら、戦う覚悟をせよ。



炎の精霊:
 炎の塩鉱石+ルビー
氷の精霊:
 氷の塩鉱石+サファイア
嵐の精霊:
 虚無の塩+アメジスト