祖先は我々の中にいる。決して待機の扉よりも遠い場所にいるのではない。
祖先は旅立ったのでもなく、死者は土の下にいるのでもない。その霊魂は、たゆまぬ風、炎の声、滑らかなその一歩の潜んでいる。それらに気を配っていれば、不在の親族がそこにいることが分かるだろう。
贈り物と祈りで敬意を表しなさい。あなたの身に起きた出来事、日々の行動、幸運や試練を祖先にも報告しなさい。
待機の扉から、守護がもたらされる。霊魂は、あなたの家庭の守護者であり、英知の師であり、富の助言者であり、運命の予言者であることを心に留め置きなさい。
骨はそれぞれ、世界の壁を通る扉である。どの骨も道であり、旅人に知恵と力をもたらす。どの骨も我々を悪から守る霊の防壁である。
先祖は、家庭で、広間で、聖堂の集会で、そして墓の孤独の中でも敬わなければならない。
先祖は獣、盗人、冒とく的な僧侶や妖術師から守護しなければならない。どんな生き物にも霊魂を奪われてはならない。霊魂を奪われた家は没落し、墓は恥辱にまみれる。
霊魂と一つの世界に住みなさい。心の内でも外でも霊魂を讃え、死者のために嘆き悲しんではならない。彼らの腕に包まれて、その言葉に耳を傾けなさい。