親愛なるウルフ、

 自分が既に正気を失いつつあるのを感じながら、お前に手紙を書いている。もうじき文章を書く事もできなくなりそうだ。全創造主についてより良く知るために荒野に来たが、ここで俺たちが知っていたどんな力よりも大きな力に出会った。

 俺に与えられたこの力は魅力的だ。お前は認めはしないだろうから、敢えて顔を出さない。だが、俺が死の間際に自分の潜在能力がどれほど大きいか悟ったという事を知っておいてくれ。

 兄弟よ、いつか全創造主の御前でお前に会える事を願っている。

-トルキルド